ふろむぜろぽいんと

社会人留学してしまいました。

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英単語はいくつ覚えたらいいか。語彙が14,000語を超えると苦痛を感じなくなる?

研究によると、英語コンテンツを快適に理解できる語彙数、というものがあるらしい。

実体験でも、あるところから、趣味・スポーツ・マンガ・ニュースすべて海外のサイトでも(勉強ではなく)休憩したいときの娯楽として習慣的に楽しめるようになる。

 

英語がラクになる境界線

そこに達する境界は、どこなのか。

線といっても、ハッキリした線などなく、なんとなく越えたのかな~? くらいだが。。

 このあいまいな感覚を、数字にすると、その境界はどこか?

 

語彙、1万4000語。

 データはこれだ。オリジナルがなかなか見つからないので、別のサイトから孫引きする。

いったいどのくらいの語彙が必要なのか。一部を抜粋するとこんなぐあいだ。

・一般の文章の99%をカバーすると言われているのは13,384語

・小説の95%をカバーするとされるのは、4,000語の語彙力

・小説の98%をカバーするとされるのは、9,000語の語彙力

・小説の99%をカバーするとされるのは、14,000語の語彙力

 出典:英語高地トレーニング(最終閲覧日2016年6月27日)
http://eigo-kochi-training.com/vocabulary4.html

ある単語の活用変化や派生語はまとめて1語と数えているらしい。 

 

そして、語彙数のチェックサイトも紹介されている。

V-Check®

www.wordengine.jp

わからない語を適当にマークすると実際より高いスコアになるので禁物だ。

 

ここで気をつけたいことは、
「そうか、4000語で95%カバーできるのか!」と思ってしまった方はいないだろうか?

たしかに、上記チェットサイトにはこんなことが書かれている。

”英字新聞でも洋画でもTOEIC®やTOEFL®などのテストでも、そこで使われている英単語の97%を知っていれば、スラスラと理解することができる。”

 …本当?

 

 

騙されてはいけない!

 

「日本人はあと30年~」の記事でも見てきたとおり、英語は、熟語は中学単語だとしても全体でみればゴリゴリの語彙力勝負だ。

ポップな文体で楽しそうなネット記事でも、だれかのインタビューでも、見たらすぐにわかる。彼らは、息を吐くがごとく自然に、中学じゃ習わない熟語や単語でしゃべっている。

 

単語の理解は全体の99%でも足りない。99.8%位ほしい

例えば、小説。

これは古いお話で、語彙が特に難しいのでいまは意味は気にする必要はない。
f:id:takeshizm1:20160625015221j:plain

出典:George S. Clason (1926) The Richest Man in Babylon, Penguin Books

…まず1文だけで10単語以上あり、1ページだけで300単語とか400単語もある。それが300ページ以上つづくのだ。

 

そうすると、単語の99%がわかるレベルでは、全ページでスマホ辞書を3回か4回も引きながら、苦悶に耐えて読まなければならない。

単語の95%がわかる人にいたっては、ひと言話すたびに一語、わからない単語があるに等しい

Kindleなどでは単語を長タップで辞書が引けるがそれでも苦痛だ。

 

ところで「He」や「is」が複数でてきたら、それは何語と数えているのだろう。はっきりしない。「He」が100回登場しても1にしか数えていない可能性が高い。

もし重複は1と数えたら単語数はガクンと減る。
じゃあ「1ページあたり100の新規単語」が登場するとしよう。

単語の99%がわかる人は、100語の1%、つまり毎ページ1語ほど知らない単語に出くわす

 

語彙レベルの高い小説で1ページ1語わからない程度なら、飛ばして読める。

そんなレベルなら、自分の趣味のインターネット記事は楽しく読める。

だから、

 英語を読んだり聞いたりする苦労 ≧ 英語コンテンツをみることは楽しいな

であったのが、

英語を読んだり聞いたりする苦労 < 英語コンテンツをみることは楽しいな

と逆転する。「ポイントオブノーリターン」を突破したといえる。

 

この14,000単語くらいが目安となりそうだ。

 ここまできたら、ラクだから海外サイトを「息抜き」でながめるようになり、日本にいて外国の友人がゼロでも英語を活用できる。

 

目安は分かった。あとは、どうやって覚えたらよいのかが問題だ。

続く。