ふろむぜろぽいんと

社会人留学してしまいました。

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仕事でも日常でも必要性ゼロなのに英語を習得してみて気づいたこと(2)

僕はそのまま大企業に務めていたら今年収800万円程だったが、あてもなしに辞めて、MBAでもない学位をとる留学をした。

 

Q.留学の体験(学位ではなく体験)は役に立つか?

正直 小バカにしていたが、人生変わった。

 役立ち度 ∞

意外だったが。行っていなかったらヤバかった。

 

断っておくが天邪鬼の僕は、自分をなんでも正当化する偽ポジティブ思考は嫌いだ。意命ガネはたいた100万200万円の授業を、無駄と言い切れるのが僕だ。

 

だが、後悔無し。

最初僕は留学に対し、語学しか期待していなかった。

15年前にバックパッカーやったくせに、異文化の意味を僕はあまりにも過小評価していた。留学の神様がいたらナメていてごめんと平伏して謝りたいほどだ。

海外の友人ができて~、なんて話ではない。当サイトはニッチなことしか書かない。


”日本人は、すぐに海外の例をもちだして権威づけするのをやめるべき” と言われる。むかし流行った新潮新書「国家の品格」にそんな指摘があったと記憶している。

当たり前だ。なんでも外国が良いはずがないし、僕らは日本のこと語れないとダメだ。

だがいっぽうで、Yahooニュースだとかテレビ番組だとかで最近目立つのは「外国人から見て日本のここがすばらしい!」的な特集だ。

だが、10のうち10すべてで、日本流が正しいはずがない。
1つでも2つでも、いまなお日本は外国から学ぶところはある。

 

日本って、年に2万から3万人が自殺している国でしょう?
見つけたのは2012年のデータだが、自殺率、172か国でTOP10ですよ?朝鮮半島とかスリナムよりはマシらしいが。

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 出典:社会実情データ図録「図録▽自殺率の国際比較(2012年推計)」(最終閲覧日2016年6月28日)

 

OECD諸国の幸福度調査では日本は何位でしたか?
オセアニア諸国や北欧に負けるだけでなく、ドイツやアメリカにも圧敗し、20代の失業率が50%の国スペインと0.3%差の大接戦をくりひろげている国ですよ?

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出典:MEMORVA「 国民の幸福度ランキング - OECD Better Life Index(BLI) 2014年版」(最終閲覧日2016年6月28日)
http://memorva.jp/ranking/world/oecd_bli_better_life_index_2014.php


そりゃあ下を見たら、
経済が崩壊したギリシャ、大学生の9割が国を脱出して働きたがっているらしい韓国、都市部では日本の400倍の強盗殺人が起きるブラジルとかが並んでいるけれど、そこに勝って満足なのか?

外国に学ぶところが無いはずがない。海外かぶれか ⇔ 国粋主義か の二択にせず、いいところだけを取り入れられるはずだ。


ここで堂々の幸福度一位はオーストラリアだ。

じゃあ、住んで感じた、具体的にどんなところが国民を「幸福」にしているのか、については、テーマが変わってしまうので別の機会にする。


いったん天下国家の話はやめて、身近なところでもハッとすることが多い。

 

例1 おもてなし?

日本はおもてなしの国、などという風潮があるが、どうやらそれは違うようだ。

たとえば日本のコンビニやカフェ店員、全員じゃないが、いままで訪問した国のどこよりも機械的だ。過去30か国行った友人も同意した。

こっちが明るくくだけた口調で接しても、おかまいなしで機械のような対応をされ、腹が立つことがある。「○おあずかりします ありがとうございます」。
飲食店の仕事はかなりきつい。機械的になって心も体も負担を減らしたいのはわかるのだが。。

海外には日本では見ないほど態度が悪くてムカつく店員がまれにいる。でもあくまで「まれ」だ。

レジに列ができてぶっきらぼうになった店員でさえ、高額紙幣でいい?2個で○なの?とか会話したときには、機械モードでなく人間の声で返ってくる。

付け加えると、英語圏でもフランス語圏でも(たぶんスペイン語圏も?)常連でなくとも、客側も店員に挨拶をするし、されたら返すのが礼儀だ。

 

東京都心なんか人々もよそよそしい。東京へ引っ越したころ、間違って赤信号を渡ろうとした視覚障碍者や、大型バイクが転倒して起こせないでいる人がいても、誰も駈け寄らないので驚いた。

例2 移民社会

移民社会に対する見え方も、おそらく変わる。

日本では「移民問題」とむすびつけてイメージされがちだし、利点も「労働力」やら「経済成長」以外が挙がるのを見たことがない。

だが、体験したら移民社会の良いところも見える。

多様な人種がいる社会では、価値観と、生き方のコース自体が多様になる。

40過ぎた男性が、気楽だと言ってパートタイム勤務を続けていても、日本のように「世間体が悪い」とかで不幸せに感じたりしないらしい。

そもそも、外見も多様なので、平たく言えばチビデブハゲでもさほど目立たない。

差別は(個人レベルでは存在するが)表向きは絶対禁止だから、履歴書には年齢も性別も国籍も書かないし写真も貼らない。もし企業がそれらの提出を強制したら犯罪だ。

僕はこれを、フェアだと思う。


例3 住まい

家具付きの部屋を二週払いで住み替えることができたり、家をシェアして住むのは楽しかった。

食器も調理器具もあったので、衣類と勉強道具とWindowsPCだけのミニマルな持ち物で、快適に生活できた。
僕の場合同居人のふたりがきれい好きだったこともある。

日本ではまだ選択肢が少ない。高い家賃に苦しんで消費を抑える生活よりも、シェアを選ぶ人が増えてほしい。
同居人がどんな人かによるし、東京でも将来増えていくと思う。


その他

パートタイムでも働きだすと、また気づくことが出てくる。
オージーの自己主張、「オレは絶対言った、言った言った言った!」「オレのせいじゃない!」「あー、オレは超忙しい」。。。まあ良くない部分もふくめて。

 

また、オーストラリアでは列に並ぶとき、受付が2か所あっても、2列にはならない。1列をつくって、先頭は先に空いたほうの窓口へ行く仕組みだ。

日本だと柵がなければ2列になると思う。僕は彼らのほうが合理的だと思った。

…とまあ、こんないちいち細かいことまで、目からウロコだった。

 


”で、それを知ったところで、いくら稼げたの?”

…などと考える人は、どうぞ好きなように言えばいい。

閉塞感に風穴があいた。人生が楽しくなった。やり直せるとしても、また行くだろう。

 

結論としては、おすすめしたい。

僕は30代だしワーホリではないが、統計がわかりやすいのでオーストラリアを例にとる。

日本からは毎年10,000人前後がワーキングホリデービザを取得しているらしい。

なお台湾は年29,000人、韓国が年26,000人で圧倒的に多い。
人口の差まで考慮したら、それぞれ日本の15倍と6倍だ。

総務省統計局によれば日本は20代人口は約1270万人。

オーストラリアのワーホリを毎年1万人が体験すると仮定しても、20代の10年を通して、体験するであろう人は 0.8% しかいない。

しかも、彼らの体験談を呼んでも、バックパッカー経験者なら誰でも経験することしか書いていないことが多い。(それって大切な体験だが)

 

察するに、ここで挙げたような気づきは、社会人を経ずに行っても見えづらい。
僕が20歳で海外旅行したときも、天下国家を考えるようなことはなかった。

もっと多くの人が、世界一 幸福だというこの国の匂いを感じたほうがいいと思う。

僕とは逆に、外国から学ぶどころかイヤになった人も、日本の良さを再認識することで幸せが増すなら、それはそれで結果オーライだと思う。

※個人的には。「新卒で就活、新卒入社が命」日本の雇用慣行が、若者をそうした体験から遠ざけていると思っているが、それはまた別のテーマだ。

 

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